高3の夏、進路に悩んでいた頃、患者様が父の手を取り涙ながらに「どこの病院でも治らなかった痛みが治りました。」と感謝する姿を見て感激し、多くの患者様に笑顔で接する父親の背中を追い掛けて鍼灸マッサージ師になることを決意する。
高校卒業後に上京して東京鍼灸柔整専門学校(現東京医療専門学校)に入学。
昭和63年に鍼師灸師あん摩マッサージ師の資格を取得。その後、剣道の稽古で怪我をした自らの経験から、外傷に対応する技術を取得したいと思い同校の柔道整復師科の夜間部に入学。
昼は鍼灸治療院に勤務しながら夜は学校で勉強し、実家からの仕送りを断って自ら学費と生活費を捻出。早朝から深夜まで仕事と勉強漬けの2年間を送る。
途中、疲労がたまり体調を壊して2か月ほど寝込んでしまった事もあった。
そして平成2年に柔道整復師の資格も取得。臨床経験を積むために東京都内の鍼灸整骨院と整形外科医院で研修し、のべ2万人以上の臨床を積み、25歳で実家に戻り家業の鍼灸マッサージ業を継ぐ。
始めは父親の助手として鍼灸マッサージの仕事を始める。徐々に患者様の信頼を頂けるようになり、29歳の時に治療院を新築。
常に新しい知識と技術を追い求め臨床に還元。父親も継続して現役で臨床をこなして経営も安定する。
その頃、剣道とギター三昧で勉強を全くしなかった高校時代を反省して放送大学への入学を決意。
視覚に障害のある父親の影響で幼少の頃から身体障害者との交流があった事から大学では福祉系学部を専攻。
忙しい仕事の傍ら夜に睡魔と戦いながら勉強し、9年がかりで放送大学を卒業し学位を取得。